特集を読んで片づけても、リバウンドする

整理収納アドバイザー認定講師、オフィスミカサの長野ゆかです。先日、片づけ特集本を続けて2冊読みました。整理収納アドバイザー、ライフオーガナイザー、クラターオーガナイザー、5Sの達人、生活空間…などなど、片づけのプロが何人も出ていて、各自のノウハウが掲載されている特集誌です。肩書きもいろいろありますね。
仕事柄非常に参考になるのですが「これ読んだ人って、いくつか真似して、リバウンドして。本読んで混乱するんだろうな」という感想が、正直なところです。
そこで、その理由やこんな風に読んだら片づけすすむんだけどなあ、と思ったことを書きます。ポイントは、各達人の「言葉の定義」です。

片付けの達人が言っていること

・モノをもたないことが極意だ ・自分にとって、本当に必要なものだけにすることだ
・1年使っているかどうかで分けろ ・最新の便利な可動式の収納庫を紹介
・100均グッズで狭いスペースを使って美しく収めていく
・時間軸で管理すれば2度と片づけなくていい!と言う人
・掃除の仕方アプローチ(片づけ特集とか言いながら、また掃除まで入ってる…長野心の声)
・片づけで人生が変わる論 等など

ちなみに掃除と片づけの違いはこちら。関連過去記事
掃除・インテリアより「片づけスキル」が大事だと私が思う理由

手順も方法も、全部バラバラで全然違うことを説明しています。だから、どれか1つやってみたからと「すかーん」と片づいてリバウンドしない…には程遠いです。

例えば、「料理特集」という本にこんな達人が出てる感じ

・洋食の達人・野菜選びの達人・野菜の切り方の達人
・カレーライスの基本的な作り方・時短料理の達人
・時短調理器具の選び方
・ランチパーティのお花選びの方法
・愛こめて作ればなんでもおいしい!という、芸能人の料理の達人で締めている

本当に料理できない人が、料理を最初から学ぶのにこの本を手にとったなら「順番に学んだ方がいいよ」って思いますよね。野菜選んで、切って、手順勉強した方がいいんじゃない?一度カレーをみたら?うまく行ったらレシピ増やすのに洋食学ぼう、って。

片づけはみなさん、この全体図が見えないんです。ちなみに生徒さんが、野菜の切り方が苦手なら、切り方を教える、手順わからなければそれを教える。「生徒さんが片づけの中でできること、苦手なこと」を見つけて、その人に必要なアドバイスするのが、整理収納の講師である私の仕事です。

本を最大限活かすための読み方、言葉の定義と作業手順を意識する

整理ー分ける・区別する・不要なモノを取り除く
収納ー使いやすく収める
整頓ー美しく整える
片づけー元の場所に戻す。
(※整理収納アドバイザーの上位資格、整理収納コンサルタントで学びます)

先ほどの片づけ特集の達人だと、処分することを整理、と表現する人もいれば、この4つまとめて「整理」と表現している人もいます。ある達人は、「片づけない片づけ!」って言いながら、収納を片づけって呼んでいました(モノ少なければ収納しなくていいから、片づけない片づけ。本だけじゃないです。あるブログには「最新の収納方法をご紹介します。素晴らしい整理術ばかりです!」と。個人はともかく、片づけを特集する本、サイトに関してはここの定義は押さえてほしいところです。

上手な本の読み方、まずは言葉の「定義」を明確にする

読みながら「この人は、分けること、処分すること→整理について語っている」「この人は、使いやすさと収め方→収納方法の説明をしている」と、考えてみてください。そしてもちろん作業は「整理、収納、整頓、片づけ」の順に進めます。
この言葉の定義で、世の中にある全ての片づけ術(ときめき片づけ、ミニマリスト、断捨離、超整理法、ファイリング…)全てを、理論で説明できます。これが「整理収納アドバイザー」の強みです。(例えば、ミニマリストは整理収納でいう、整理を極める考え方です)だから企業でも、社員さんの資格取得として応援していただいています。

すべき作業のゴール、得意なこと、不得意なことが明確になる

言葉の定義を明確にすると、すべき作業のゴール、自分の得意・不得意も明確になります。そうすると、不得意な部分を得意になるようにアプローチしていくこともできますし、人と一緒に片づけ作業を進めることも可能にもなります。
また、「整理」を意識してスタートすれば必ず片づきますし、リバウンドしません。逆に言えば、この定義が明確でない限り、人と(家族や職場で)片づけることも、細やかに達成感を感じながら片づけることも、かなり難しいでしょう。

「今日はこの達人の方法で、整理をやってみよう」「収納は、この達人の方法が自分には合っている」こんな風に手順を踏んでいけば、その本の価値は何倍にもなりますよ。

考えて片づけを進めることが、向いているなら

理論的に考えて片づけを進めることに興味のある方は 整理収納アドバイザー の勉強が向いています。ぜひご参加も検討ください。また企業の片づけには、全員で始めるその前、スタート時点で必須ですので、言葉の定義すべき今日する作業を確認する。また全員の意識をそろえるなら、ぜひ研修もご検討ください。お問合せはこちら過去のオフィスかたづけアンケートはこちら)