こんにちは。オフィスファイリングコンサルタント、オフィスミカサの長野ゆかです。去年秋に受けてすごく共感した、ハウスキーピング協会の新資格「整理収納アドバイザーBAV(ビジネスアシストバージョン)」こちらのテキストに出てくる、石川県金沢市の総合建設会社「みづほ工業様」の見学会に参加してきました。

訪問者全員の名前が書かれたボード。 まずここで、みんな感動。

ビフォアフターはもちろん、現在の現場の様子、倉庫、机の中までご紹介いただき。拝見した取り組みのお話・事例もたくさん書きたい。…のですが、社長や社員様から、みづほ工業様の理念・企業としての活動と整理収納(3S)の位置づけや、取り組みの様子をお聞きできたので、その中で印象的だったことを一部ご紹介します。そしてこの見学会もちろん主催は、BAVを企画構成された家村かおりさんです。

見学以外にも、こんな風にお話がお聞きできる機会も準備くださっていました。

1、「片付いていないことに、そもそも気づいていなかった」

この感想は、シンプルに興味深くて。「家村さんに『ここが危険、ここはモノが多い、改善の余地あり』と指摘されるまで、片づけなければならないなんて、思いもしなかった」というお話。自宅でもあるあるです。もうこの時点で、外部の目が必要なるのかーと。
そしていち社員が「片づけよう」と思っても上司・社長が動いてくれない理由に、これもあるかもしれない。この話の時、一緒に聞いていたアドバイザーみんなも頷いていました。

2、仕事の担当、権限を変えられる人の必要性

これは、やっぱりトップダウンが必要、と思った話です。「チームを組んで進めていったが、途中で活動の動きが鈍くなった。なぜかと社員にヒアリングをしたら『こんな風にしたいと、改善提案書を提案してもリーダーが部長。ダメだと言われたらそれまで』と言われた。だから部長もリーダーではなくて、いちメンバーにした」とおっしゃっていた話。
やっぱりトップダウンだからこそ、みづほ工業さんは最後まで片づいた。当たり前だけど、そうなんです。片づけは横断的にまた役職関係なく進めていくため、権限がある人のかかわりは大事。オフィスファイリング導入時もここは超難関、同じく権限のある方にヒアリングをする側になっていただくよう提案することもあります。モノの片づけも一緒だなーと思っていました。

3、必要な予算は捻出。でも、その分経済的効果として返ってきた

コンサルタントへの依頼料以外にも、棚や倉庫といった収納用品が必要となり、これらの購入に数十万円・数百万円かかるということもあります。この予算を、どのように考え捻出されたかという質問がありました。これに対しては「ここで予算を出さないと、せっかくみんなでここまで来た活動が止まってしまう、と思った。だから購入しました」と。そして「結果、別で契約していた倉庫が不要になり、その分の家賃が〇万円×〇カ月×〇年=〇円分と、不要になっている」と。整理収納アドバイザー2級講座で学ぶ理論、スペースによる経済的効果。そのお話を実例でお聞きしました。みんなが、また深く頷いていたのが印象に残っています。

4、正直なところ「なんでこんなことを、しなくちゃいけないのか」と…

「最初は、どうしてこんなに仕事が忙しいのに、片づけなんかしなくてはいけないのかと、正直思いましたよ」笑いながらこうおっしゃっていたのは、今回の見学会参加メンバーを率いて、あちらこちらと、丁寧に説明くださった担当の方だったんです。びっくり…。「だけど、今言えるのはこの活動をやって、本当によかったということ」と。これは、整理収納をやり切った企業・人にしか味わえないんですよね。あぁ、素晴らしいな…と。心からじわーって広がるような気持ちを感じました。自分がコンサルで、こんなこと言われたら泣くな…とおもって家村さんの方見たら、すごく穏やかな優しいいい表情されていました。(いつも穏やかで優しいけど)

見学会終了後の記念写真撮影

見学会終了後の記念写真撮影

整理収納(3s)活動が企業にもたらす効果

整理収納活動とともに業績が上がっていらっしゃるこれがすべてです。もちろん日々のみなさんの本業への奮闘あってのこと。整理収納活動のおかげで、即収益アップにつながったとは言いません。
だけど、みづほ工業さんは、すでに「オフィスがすっきり片付いて気持ちがいい」という社員さんの1次的効果から、探し物の時間の減、コミュニケーションの良好化、アイデアを出し合う組織風土、への変化という2次的効果、そして2次的効果が続くことにより、あいさつ、まごころ・クレドというところへ整理収納活動がつながる3次的効果まで出ている
この2次的、3次的状態から他の事業へ良い効果をもたらしている可能性は十分にあります。何よりも社員様が「企業の整理収納が自社に良い影響を与えている」という効果整理収納がもたらす効果を体感されているんだからやっぱりそういうことなんです。

工務店さんの片づけが、お客様を大切するという説得力になる

「社内をこれだけ片づけているのに。お客様のお家を(施行中に)散らかしたり、粗雑に扱ったりすることはありえない」と説明すると、お客様がすごく納得してくださるそうです。たしかにあの社内を見れば、説得力あります。

こうした写真がまとまって貼ってあります。現場をきれいに、丁寧に、扱われていることがわかります。

さらに、施行中の工事現場の道具の扱いもきれいです。職人さんの靴は玄関土間においてあるし、現場ごとにお客様のスリッパを準備されている。そして「職人さんのための仮設トイレの足場」もきれい。社員さんや職人さんの環境をとことん考えていらっしゃる企業、そんな企業様がお客様を心からもてなされるのは当然だろう、と思えました。

企業として新しいPRの仕方

前回の関西の有名なチーズケーキ屋さんもそうでしたが「オフィスが片づいている」ということが、その企業様の信頼につながるんですよね。これ自身は、古くからある考え方なのですが、個人の精神論にとどまっていた。これを理論づけ、万人に当てはまるように作られたのが 整理収納アドバイザーBAVです。

片付いたオフィスは1日にして成らず。そこには多くの社員様の日々の努力、そこへはお客様への思いも込められている。だから「きれいなオフィス」環境であることは、その企業が「信頼できる」という1つの判断素材になりますね。また今、みづほ工業様は、様々な企業からの視察の受け入れをなさっているそうです。企業として良いイメージのPR戦略になる。

自社にご依頼いただいた、お客様の情報をPR。これは初めて見ました。

こんな風にオフィスの整理収納に取り組まれる企業様は絶対増えるだろうし、みづほ工業さんへ訪問される企業様も、今後増えるんだろうと思います。金沢周辺の企業様へ整理収納のきっかけを与える存在もすごいなと思うし、最低でも各都道府県に1社くらいそんな企業様があったらいいな、私もそんな整理収納に力をいれてPRされるような、そんなモデルになる企業様の応援が関西できれば…など夢も膨らみました。

もう、書きたいことが多すぎる=すごく勉強になる金沢出張でした。泊まりだけどがんばって行って良かったー。企画してくださった家村さん、受け入れてくださった、みづほ工業さんには本当に感謝。またこの経験をバネに私が一回り大きくなって、皆さんに恩返しできるように頑張ります!