こんにちは、整理収納アドバイザー1級認定講師、オフィスミカサの長野ゆかです。受講生の方やクライアントさんの変化のお話は、整理収納の進め方のヒントから、感動のお話までたくさんあります。ただ、プライバシーの問題があり、詳しくは書いていません。

今回は、受講生の芝さん(仮)が「私のお話で、片づけられない親の片づけも、進むんだって、みなさんが勇気づけられるならぜひ」と、おっしゃってくださったので、一例としてご紹介いたします。

ご紹介することになった、きっかけはこのメッセージ

ちょっと報告したいことがあってLINEさせていただきました。
1カ月ほど前からまた実家の片づけを再開しました。

父が劇的にモノを手放せる体質になりつつあります。
整理→収納という手順がわかったようで、見る見るうちにモノを減らせて収納スペースの確保ができてます。
また母とは、ずっと会話もしないで疎遠気味だったけど、最近会話が増えて関係修復してきました。
お片づけしてほしいってやんわりだけどお話しできるようになりました。

少しづつですが、良い方向に変化していると思います。

片づけ再開とあるように、スタートして1年以上経過してから頂戴したメッセージです。

最初にメッセージをもらったのは1年以上前

芝さんは、整理収納アドバイザー2級認定講座受講生です。「親が片づけられない。生活できないくらい散らかっている、何かヒントが得たくて」「父も母も、各々にこだわりがあって…。すてるなんて2人とも到底無理です。何とかなるでしょうか」そんな風におっしゃっていました。
片づけの話をするだけで不機嫌になる、片づけの話ができない。こうしたご家族・ご夫婦もあります。芝さんも近しい状況とお聞きしており、道は険しい状況でした。

受講数か月後に、いただいたメッセージ

「先生聞いてください!父が少しづつですが片づけを進めています!処分もできているみたいです!!」整理収納アドバイザー2級講座を受講後、数か月でした。父が片づけているなんてありえない!信じられない!と思われたご様子。途中経過や、やり取りを聞いていた私からすると、全て彼女の努力のたまものだと思いました。

講座中+終了後にお伝えしたノウハウと実践

整理収納アドバイザーの2級講座は「自分のスキルアップ」のためであって、自分以外の第3者に片づけ行動を起こさせるためのノウハウそのものは含まれていません(それは1級で学ぶ)なので、2級講座の折に触れ「自分ではなく、ご家族だったら」という説明を増やしながら、講座を実施したことを覚えています。

そして終わってからのLINE@や、その後、参加してくれたフォローアップ講座でも、家族のサポート方法をお話しました。片づけられない=ダメではない、価値観の違い、信頼を得られなければ絶対すすまない、少しづつ手伝う、成功事例、やってはいけないこと、言ってはいけないこと。手伝うときの声のかけ方のこと、娘さんだからこそしんどいけど、娘さんだからできること。私自身がクライアントさんに接するときのアドバイスも、お伝えしていました。

ペットの爬虫類・収納用品、途中報告はこんな感じでした

・片づけの最中にお父さんが飼っていたペットの爬虫類が行方不明に。パニックになって「モノが多いから、見つからないんでしょ!」と、禁句をゆってしまった…お父さんの機嫌が悪くなった、という懺悔メッセージ
・その後「酷いことを言ってごめん」と謝り、ご飯をご馳走しました、という報告
・「床が見えてきました!我が家にとってはすごいことなんです!」というbefore/afterの写真
・「整理からってゆってるのに、収納買ってきていました(涙)」という残念メッセージ(←笑っちゃいけないんだけど、かわいくて笑ってしまって)

一進一退の報告ですが、それでも着実に進んでいます。その都度するアドバイスを「やってみます!」と、実践していくのが彼女のすごいところです。「やってみたけど、こういわれました」「じゃあこんな感じで伝えてみる?」「うまくいきそうです!」様々なアプローチを試されたことと思います。

私も、LINEでクライアントさんのご両親をサポートするのは初めてで、いい勉強になりました。

しばらくの休憩を超えて作業再開

足の踏み場がない、生活ができない。捨てられない・改善しないだけではなく、「この状態からさらにひどくなる」ことを、想定しなければなりません。

ご自身で徐々に進められているから、劇的なアフターではありません。でも棄てられないというお父様がご自身で進められているのが、ほんっとに素晴らしいです。

そんなことも色々あり、約1年ぶりにいただいたメッセージが、最初にご紹介したメッセージでした。

芝さんが片づけサポートを休憩している間も、お父さんは教えてもらったノウハウでコツコツ片づけを進めていた。
そして「父が劇的に手放せる体質に」とのこと。

お母さんと「片づけの話すらできない」という状況も改善し、やんわり話ができるようになっている。

ご両親の変化は、お子さんのアプローチ次第でここまで変わるんです。本当に変わるんです。これ芝さんだけではなくて他の方も同じように成功している方、たくさん見ています。

親の片づけに悩む方は「絶対無理ということはない」ことを芝さんの1事例から、知っていただきたいです。サポートはこらえなければいけないことが多く、とても苦しい作業です。自分が片づける方が圧倒的にラク。でもそれじゃ、リバウンド。もしくは親御さんとの関係はこじれます。

「親御さんのために」と思う気持ちがあり、そのために実行できる力があるなら、アプローチさえ間違わなければ、必ず進みます。

芝さん、親の片づけ報告会があれば、経験談をお話してくれるということなので、いつかぜひお願いしたいと思います。もしお聞きしたいという希望者の方がいらしたら、ぜひご参加ください。たくさんのヒントがえられると思います。