「意匠設計Ⅰ」建築・設計×整理収納の現状と未来を考える特別講義

大阪工業技術専門学校様にて、登壇の際の記事をOCTMAGAZINEに掲載いただきました。
【記事はこちら】
https://www.oct.ac.jp/blog/course/archi-recu/2022/07/06/18466.php

今回建築設計学科2年生の「意匠設計Ⅰ」の授業では、片付けを社会に普及させる活動で有名な収納整理の専門家 株式会社オフィスミカサ代表・長野ゆか先生をお招きしました。

普段、長野先生は個人や企業の環境や業務改善の仕事をされていますが、今回は建築・設計を専門で学び、この業界の未来を担う学生さん向けの講座を開いて頂きました。

他では提供していない、「建築・設計×整理収納の現状と未来」というテーマで実施しました。

 

まずは、建物があり、その中にモノがあり、人が生活を行う。この関係性の中で、整理収納業界はどんなマインドで、どのようにクライアントと関わりを持ち、どのような専門的なスキルをもとに仕事をしているのか。言葉の定義等の理論、収納の技術、そしてクライアントの心理面のファシリテイトの面等の話から頂戴しました。

次に、人とモノとのかかわりのこと。うまく片付かないのは、モノと人の関係性が悪いのではないかという仮説の中で、人はモノに対してどう関係性を築けるのか。モノから人への関係性とはどのように考えればよいのか等、モノづくりを行い提供する側と、ユーザー側についてのお話がありました。

OCTの教育方針・ディプロマポリシーの技術者マインド明記されている、整理整頓が基本姿勢として位置づけられている理由がなぜか、結びつけて考えること、ヒントを探りました。

最後に、片づけが苦手なクライアントの収納計画を立てるというグループワークを実施。実例をベースに、ヒアリング、提案、事前にしておくべきコト、アフターまでを、進行・体験。収納計画に関して4グループに分かれ発表しました。大枠を考えることを優先した簡易な内容でしたが、目の前にそのものが本当にある具体的な生活イメージが必須。誰にも関係する身近な生活での動線がテーマであり、活発な意見交換がされていました。

 

片づけサポートのような住環境を整えるサービスは年々増加傾向です。ただその後も数か月にわたって日々の生活の様子を見ながら、長期で寄り添い改善を提案するサポート・サービス提供をしているというのは我々の業界でもごく一部です。だからこそ住環境を提供側として、気づく、学べることを簡易的に、体験いただけたかと思います。

最初、片づけが「嫌い・好きではない」と話された学生が8割を占める中、身近な「片づけ」がテーマの為、興味深げにうなずきながら聞き、自分が建築の勉強をすればするほど、遠くなってしまうクライアントとしての目線や感覚を今一度考える良い機会となり、とても勉強になりました、という感想も。

今後のクライアント提案時の役に立てる内容である機会、また建築・設計のプロからも片付けに理解を深めていただくことが、社会的問題化している片づけ問題の解決・SDGsへの取り組みにもつながるという可能性について、知り興味を持っていただける機会になれば嬉しく思います。(長野先生より)

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