【エネクスフリート様】改善実践プロジェクト(インタビュー)
人事課 副課長 粟山様 インタビュー
お客様 | エネクスフリート株式会社様 |
---|---|
ご依頼研修・コンサルティング | ・現地作業サポート(西宮CS) |
ご依頼の目的 | 既存の改善活動の一環、今後の実践展開のため 全国店舗、改善実践展開 |
対象者 | 全国幹部社員の皆様 |
参加人数 | 約50名 |
時間 | 研修等(6.5時間×1回)(4時間×1回) |
開催場所 | 会議室 / オンライン |
参考データ | リンク:Webサイト |
ご依頼のきっかけは「全国の店舗共通認識のもとでの改善活動」
以前よりクレンリネス活動として、職場の清掃活動は活発に取り組んでいたものの、店舗や担当者により考え方や作業内容にバラツキがありました。代表的な例として、貴社の研修内容にあった通り、汚れを落とすことをメインとする清掃活動と、モノの管理の効率化をメインとする環境改善(片付け)では、知識もノウハウも違うということもバラつきの1つでした。
今回はお客様のため、働く従業員のため、環境改善と安全管理を周知徹底させるとともに、気持ちのいい職場をつくること。全国の基準を示し、店舗共通のノウハウや考え方、認識の下で、この活動を実施することを念頭にご依頼しました。
1日の作業サポートでスペースがすっきり、従業員の前向きな行動に驚き
研修をより効果的にするためとご提案いただいた、弊社と貴社のスタッフで店舗の環境改善(片付け)作業を実施した効果は大きかったです。
1日で複数の棚の撤去等、2部屋のスペースに大きく改善が見られたこと等、オフィスミカサ様のファシリテイトにより、弊社従業員が想定していたより前向きな姿勢で行動してくれたことにも驚きました。作業を通して環境改善に対してのマインドが養われていったと思います。
仕事や店舗への愛着を、形として現す活動、これまでの良さも再発見
店舗で働くスタッフは、普段から店舗に愛着をもっており、より働きやすく、よりお客様に接しやすくするためには、どうすればいいかを考えています。それを形として実践できるのが、素直に嬉しかったのではないかと考えています。日頃からチームワークを重視しているからこそ、たった1日で得られた大きな結果に、今までの店舗運営の良さも再発見ができました。秘訣というと僭越ですが、担当の課長や店長の日常の取り組みの成果かと認識しています。
プロのサポートをうけると、到達点への認識が違う
オフィスミカサの皆様は、前向きで爽やかで、軽やか。整理、モノを運ぶ作業、収納の提案等、皆様の姿を見て、一層店舗スタッフもやる気が出てきたように見えました。印象ですが「すごいスキル」です。
社員だけで作業を進めるのと、プロのサポートを受けるのでは、到達点の認識がまず違います。依頼せずに進めていたら、全く異なった結果になったと思います。今まで、少なからず取り組んできたことを考えれば、もっと早くにお願いをしていればよかったと実感しています。
職場改善活動は人材育成、潜在的なニーズに合致した研修
研修に関して、受講前は「時間を割いてまで受講すべきなのか」と懐疑的な意見もありましたが、弊社のこれまでの取り組みや、西宮CSでの実践事例を拝見し、具体的な改善イメージを持つことができました。
受講後「職場の改善は人材育成であると気づき、この活動へのやる気が起こった」という感想等からも、課長や店長が抱いていた潜在的なニーズに合致した研修であり、身に付く内容だったと思います。多くの研修を行っている人事課の私ですが、研修後、参加者の「しっくりきた」という声は、なかなか聞けません。
いい意味で突き抜けた。コンテスト(実践シェア会)の効果は想定以上
研修を一過性の取り組みにならないようにご提案いただき、1か月後に、学んだ内容を実践しシェアする会をコンテスト形式で開催しました。元来、負けず嫌いが集まっているためかもしれませんが、各拠点がそれぞれ前向きに取り組んでくれました。
まずは研修で学んだ「目的意識の共有」「もてなされるべき対象の確認」「整理収納技術の実践」等を各店舗スタッフとの情報共有。そして実践。実践中は、各課長と各店長、店舗スタッフだけでなく、パート・アルバイト・ベテラン社員からのアイデアもあったと聞いています。これらを、どんどん取り入れ実施した店舗では、継続的に取り組みたいといった声が多く聞かれ、想定以上の結果でした。
また普段から行っている、オーダーを工夫してチームワークで解決する、情報の共有を全員に行うという意識づけが奏功し、間違いなく現場力が良い形で出たと思います。環境改善から、業務改善の効果まで、すぐに結果として現れたCSもありました。
もともとは優れた結果が出た上位5店舗のみの発表予定でしたが、オフィスミカサ様と一緒に行った事前審査の段階で全店舗の結果が素晴らしく、急遽全店舗に発表を変更しました。
歓喜と落胆 受賞できなかったメンバーは、真剣に悔しがっていた
受賞できなかった課長と店長が、真剣に悔しがっていたのが印象的でした。これは研修前後での大きな変化です。社員たちの心がチームとして動き、懸命に取り組んでいることが分かる歓喜と落胆、まさかこれが環境改善・整理収納作業の結果の共有から生まれるとは、研修前には思いもよりませんでした。
普段光が当たらないメンバーに、称賛が集まった
もう1つ印象的だったのは、アルバイト、パート関わらず店舗を支えてくれていて、普段光が当たりにくい方にも称賛が集まったことです。これも講座でおっしゃっていた通りの結果を得ることができました。従業員の仕事に対する姿勢と誇りに感動しました。この活動は、すべての従業員が輝けるような体制づくりに活かしていけると実感しています。
お客様と仕事を愛してくれている、弊社従業員こそ宝
一方で「お客様へのおもてなし意識は全員が高いレベルで共有しているのに、社員の環境は考えたことがなかった」という発表時の声は、人事担当者の私としては、複雑な心境で聞いていました。「もっと自分たちを大切にしてくだいよ」って。当然、働き方改革の取り組みは行っていますが、心から従業員がお客様と仕事を愛してくれている。そんな弊社の従業員こそが、弊社の宝だと胸を張って言えます。なんと言いますか、みんなのために(人事の)私たちも頑張らなければと思いました。
企業理念と環境改善活動という、アプローチ
片付ける・環境改善という行動を、企業理念と結び付けて考えるというご助言が講師の方からあり、この考え方に意味があると感じました。発表を終えて、我々の企業理念である「関係ある全ての人々の幸福と繁栄を図る~地域社会と物流のパートナー~」を叶えるための環境改善活動であるということの実感を伴う成果でした。
全国の店舗も巻き込んで、活動は今後も続けたい
本音を言いますと、習ったことを覚えて使ってほしいという思いもあり企画した実践シェア会ですが、いい意味で突き抜けた感がありました。今後も継続的に取り組み、マインドが定着するまで、この活動は間違いなく続けます。ユーモアのある発表、笑い声の雰囲気や「次はこの場所、こういう改善に今後取り組みたい」という声もたくさんありました。全国の店舗を巻き込んでコンテストをやりたいと思います。弊社の社風を思えば、大変なお祭りイベントになる気もします。
関連記事